栄光フィル30年、そしてこれから…
                                    飯野 習一

 本日はご来場いただき、ありがとうございます。(学園聖堂の音響効果に助けられた?)
弦の響きをお楽しみいただきたいと思います。
 今回の演奏会は51期生(高校2年)の企画で実現しました。高橋広行君という学生指揮者
も誕生しました。新しい栄光フィルの形です。
 栄光フィルは今から30年前、25周年創立記念式典に、沖喜英雄先生の指揮で発足しました。
そのとき私は20才、そして今年50才になります。
 翌年の12月24日には、旧学園聖堂でクリスマス・コンサートがありました。曲目は本日と
同じコレルリの「クリスマス協奏曲」などです。ほかに、神父さんたちによるグレゴリオ聖
歌や、清泉女学院の生徒さんのコーラスなどもありました。
 やっと二管編成の本格的オーケストラに成長した1975年からは外のホールで演奏会を行い、
古典派の交響曲や協奏曲を演奏するようになりました。その間いろいろなご縁でお願いした
ソリストの中には、諏訪内晶子さんや、梅津美葉さんなど、現在世界の第一線で活躍されて
いる方の名前もあります。
 吉田秀文先生が赴任してきてから、ミサ曲など合唱付の曲を取り上げるようになりました。
そして1998年からは新しい聖堂でクリスマス・シーズンにヘンデルの「メサイア」を演奏す
るという、新しいコンサートのシリーズが始まりました。
 吉田先生が昨年群馬大学へ移られてから、「栄光フィル、この先どうなるんですか?」
という質問をよく受けます。私は栄光フィルの将来について、決して悲観的には考えていま
せん。これまでにも存亡の危機はありましたが、そのたびに少しずつ形を変えながら続くの
を見てきたからです。その時々の生徒を中心にこれからも活動は続いていくことと思います。
皆様と一緒にそれをサポートするのが我々教員の仕事と考えています。今後もご支援をよろ
しくお願いします。


           プログラム

コレルリ    合奏協奏曲 作品6-8  ト短調 「クリスマス協奏曲」

バッハ     ブランデンブルグ協奏曲 第3番 ト長調 BWV1048

モーツァルト  ディヴェルティメント  第3番 ヘ長調 KV138

レスピーギ   リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲


           メンバー

(在校生)                   (生徒以外)

ヴァイオリン
 松村 辰亮(55期)  渡辺 祐也(55期)    飯野 珠美   石曽根 麗
 川瀬 弘章(54期)  小野 裕一朗(53期)   石曽根 肇   内山 ますみ
 安田 尭彦(53期)  柳  嘉典(52期)    川瀬 弘一   佐藤 由紀子
 佐井 宏聡(51期)  高橋 広行(51期)    田村 博文   東畑 賀久子
 千葉  創(51期)  中川 竜一(51期)    野村 和子   逸見 宗子
 逸見  豪(51期)  南  弘毅(51期)

                        ヴィオラ
                         飯野 習一   江上 茂樹
                         川瀬 かつ子  國松 美菜帆
                         谷  美菜子

チェロ
 小林 諭史(52期)  神田 順平(51期)    望月 伸一郎

                        コントラバス
                         小林 久子   増井 啓

                        チェンバロ
                         小島 妙子


     コンサートマスター  佐井 宏聡

     指揮         高橋 広行    吉田 秀文

     オーケストラコーチ           田村 博文(読売日本交響楽団)

     プログラム、ちらしデザイン       黒木 宏

     顧問                  伊藤 直樹  高澤 孝一